クルーズに行きたい家づくり

船旅に出たい今日この頃

MSCベリッシマのこと

現在日本発着航路に就航しているMSCベリッシマ

2025年も継続して日本航路に就航することが発表されました。

私たちは2023年の日本航路初就航時に乗船しており、

引き続き日本航路についてくれることを嬉しく感じています。

 

1.船の基本スペック

MSCベリッシマはスイスのジュネーヴに本社を置くMSC社の子会社MSCクルーズが運航する大型クルーズ船で総排水量171,598トン、乗客定員は5,568人です。

私が今住んでいる新潟県を例に出すと関川村の人口が5千人弱くらい。関川村の全村民が乗れるサイズってことになりますね。

 

ちなみに、MSC社は”Mediterranean Shipping Company”という名前で、日本語に訳すと地中海海運となるでしょうか、クルーズ船だけでなく、貨物船なども運航しています。

ベリッシマはイタリア語で美しいという意味。その名の通り、優雅な空間が待っています。

www.msccruises.com

 

2.クルーズ船って?

 

クルーズ船はラグジュアリー船、プレミアム船、カジュアル船と分類があるのですが、MSC社が運航するのは基本的にカジュアル船。

欧米ではメジャーな旅行手段で、一般庶民でも気軽に乗ることができます。

試しにこの夏にベネチアを発着するクルーズを調べると7泊8日の旅程で1,069ドルほどから(゜▽゜;;)

ん~、、、以前より高くなってる。そして円安も相まって日本円に換算すると17万円くらい(1$=160円換算)庶民でも気軽にって価格ではなくなってきてますね。

 

ただ、クルーズ代に含まれるのは船の運賃、宿泊、食事(船によって差あり)。クルーズ代を払って船に乗ってしまえばご飯が食べ放題。満腹になって部屋で寝てれば目的地に着きます。

普通の旅行で7泊の旅をしようと思ったら移動・宿泊・食事だけでかなりの金額になるかと思います。だからお得!絶対お得!!

 

3.海外クルーズ船って?

スイスの海運会社ですが、運航部署がナポリにあるためイタリア船(とされる)MSCベリッシマ(ちなみに船籍はマルタ)、乗船するにはイタリア語が喋れないといけないかと言えばそんなことはなく、船内公用語が使えれば不便なく過ごせるかと思います。

じゃあ、日本発着だから日本語が通じるかと言えばそうでもなく、船内公用語には日本語は含まれません。

基本的には船内では英語で会話することとなります。ただ、船員も英語ネイティブではないため、流暢な英語を話す必要はありません。英語力は中学生レベルで十分で、なによりも英語を話すチャレンジ意欲が大切です。

(日本発着航路では日本語が話せるスタッフも乗船しているのですが、私が乗船した経験からすると日本人職員は権限が少なく、あまり頼りにならず、外国人スタッフに自分が交渉した方が話が早かったです。)

 

4.日本人に向けたサービスは?

 先述したように、日本語が分かるスタッフが乗船してはいるのですが、正直あまり頼りになりません。

 でも、普通の海外クルーズ船と全く同じかといえばそうではありません。

(1)日本人向けの食事

 主にビュッフェレストランでの話にはなりますが、日本発着のMSCベリッシマのレストランでは、日本人向けの和食が多く用意されています。

 焼き魚や、漬物のほか、そばなど、慣れ親しんだ和食をビュッフェで食べることができます。洋食メインの食事も十分おいしいのですが、和食の選択肢があるのはありがたいです。

また、朝食の時間帯ではおかゆの用意もあり、食傷気味の人、乳児連れにとっては心強い存在です。

②豊富な日本の酒

 クルーズ船では多くのバーがあり、飲みきれないほどのレパートリーがありますが、MSCベリッシマでは日本酒や焼酎など、慣れ親しんだお酒の提供があります。

 洋酒ばかりであきることなく、幅の広い酒を楽しむことができます。

③日本語の船内新聞。

 クルーズ船では一日ごとに船内新聞が発行されています。

 新聞といっても、読売新聞とか日経新聞とかのように、日本、世界のニュースが掲載されている訳ではなく、船内でのイベント情報や寄港地の気候、入港ー出港時間など、船旅に必要な情報が記載されています。

 ただ、これも基本的には船内公用語で用意されているため、基本的には日本語版の用意はありません。

 日本発着クルーズでは日本人の乗客も多いため、日本語での船内新聞の用意もあり、英字新聞の読解する必要はありません。

(私たちが新婚旅行で乗船した地中海クルーズでも日本人クルーが乗船していたため日本語での新聞提供はありました。でも、これがあるとないとでは大きな違い)

 

5.じゃあMSCベリッシマって?

 

クルーズ船についてあてもなく語ってきましたが、

いま、そして2025年も日本に就航するMSCベリッシマはどうなの?

お勧めできる船旅なのか、そうではないのか、

私たちの経験からすると、正直に言えば誰にでも勧められるものではありません。

 

近年の円安も相まって旅行代は上昇を続け、

会話は日本人が苦手とする英語。

このほか、寄港地観光や船内でのアクティビティを含めて何も知らない状態で乗船して満喫できる旅ではありません。

こんな風には言いたくないけれど、まだ、クルーズ旅行というものは従来日本にあるパッケージ旅行と比較すると気軽に行けるものではないと思います。

(勧めないわけではありません。ただ、本当に気軽に参加するとかなり苦しい思いをする可能性が大です。)

 

それでも、私たちはクルーズ旅行という経験は素晴らしいものであると思うし、これからも乗り続けます。

そのクルーズ旅行の魅力を、このブログを通して発信できればと思うのです。