家づくりの経緯(3)忘れ難き故郷-where編-
3年後くらいに建てようかなと考えた我々。
そうなるとそんなに時間もありません。
土地も決まっていない状況なので、
まず、どこで建てるかを決めるところから話が始まります。
1.都会は便利だけれども
私(夫)は
「住宅にかけるコストは最小限で良い。
もっとほかのことにお金を使いたい。」
といった考え方の持ち主でしたが、
建物の価格はともかくとして現在住んでいる地域の土地価格を知ると
最小限のコスト云々と言ってられないほど、
それなりに高額の買い物をするのだという意識が湧いてきました。
新潟市内の土地なら新潟島の高級宅地を除けば1,000万円くらいあれば
買えるかなと思っていたのですが、笹出線近辺のエリアでも
家を建てるのに適した土地は坪50万円コース。
50坪の土地を求めればすぐ2,500万円に達します。
(個人的には庭を楽しみたいから50坪じゃ足りない)
記事を書きながら現在の相場を調べたら、
そもそも新潟市中央区の売り土地があんまり出ていない…
2.賃貸VS持家論
持家の取得コストが高いとなると
次には賃貸との比較になりがちですが、
私達のケースでは最初から検討の対象外でした。
というのも、現在住んでいるのが分譲のマンションで、
そこを購入する時点で
・賃貸と分譲の各種グレードの違い
・住宅ローンの優遇ぶり
・自己所有故の自由さ
などのメリットを実感しており、
今後転職して広域移動が常態化する状況にならない限り、
敢えて賃貸を選択する必要はないなと感じていたからです。
(あと敷金・礼金はともかくとして、更新料とか保証料を払いたくない
同棲する時はどの会社も保証料の支払いが必須というのでマンション買いました
真面目に生きてるのに何でそんなモン払わにゃならんのじゃ( ゚Д゚#)!)
3.クルーズ旅行に行きたくて
今後の人生を設計するうえで、
・地価は高いけど利便性の高い新潟市に住み続ける
・便利ではないが地価の安い地元の市(柏崎市)に転居する
この2択が最初の検討課題となりました。
妻はどちらかというと新潟市派。
夫はどちらかというと地元派です。
べつにそこまで地元LOVEなワケではないのですが、
そんなに住宅にコストをかけたくないという本音。
それと、ふたりとも新潟県内であれば比較的どこでも
勤務地の融通が利き易い(利くとは言っていない)のが
住まい先を検討するうえで良くも悪くも大きなポイントだったかと思います。
新潟市か、地元か、なかなか答えが出ない中ふと夫が口にした言葉
「新潟市に住んで地道に暮らすか、
地元に戻って3年に1回クルーズ旅行に行くか
選ぶとすればどちらが良いか?」
当時の住居近辺の土地価格は坪50万円程度、
地元に戻ると高くても坪10万円程度。
仮に50坪の土地を購入するとするならば、
新潟市の場合は2,500万円、地元は500万円となり、
その差額は2,000万円。
(金利は差し置いて)35年で割り戻すと1年あたり57.1万円の差額。
だったら地元で安く土地を買って浮いた金でクルーズ旅行に行けばいいやと。
なんとものんきな考えですが、これが契機となって
私たちの家づくりは地元での計画に進んでいくこととなりました。
(実際、建物にかけたお金は老朽化とともに償却されていく一方、
土地にかけたお金は地価が維持or上昇すれば不動産資産として残るので、
安い土地を求める=お金が浮くわけではないですが、
私たちの場合、分かりやすいからそう考えることにしました)